春夏通じて全国制覇3度を誇る智弁和歌山が、00年夏以来17年ぶりとなる深紅の大優勝旗を目指す。初戦は第4日(10日)の第3試合で、興南(沖縄)との対戦に決まった。

 甲子園歴代1位の63勝を誇る高嶋仁監督(71)にとっては心強い参謀が帰ってきた。元阪神などで活躍した同校OBの中谷仁氏が今春から専任コーチに就任した。プロ14年間で培ったトップレベルの技術やメンタルを存分に後輩に注入してきた。中谷コーチは、智弁和歌山時代の96年にセンバツ準優勝、97年夏は主将として全国制覇を果たすなど甲子園の特徴は十分に知り尽くしている。甲子園通算63勝31敗、勝率6割7分を誇る名将・高嶋監督が、頼もしい教え子中谷コーチの強力サポートを武器に4度目の全国統一に挑む。