第99回全国高校野球選手権(7日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われ、横浜(神奈川)は第4日第2試合で秀岳館(熊本)と対戦が決定した。屈指の好カードで、神奈川大会新記録の4試合連続本塁打を放った増田珠外野手(3年)は、秀岳館・田浦文丸投手(3年)川端健斗投手(3年)という両左腕の攻略を誓った。過去に対戦した東海大相模・小笠原(現中日)、履正社・寺島(現ヤクルト)を仮想して臨む。

 秀岳館との対戦が決まった瞬間、増田は「うわーっ、来たーっと。心臓がバクバクした」と胸の高鳴りを覚えた。率直な気持ちを問われ「燃えています」と一言。最速148キロを誇る田浦、川端の両左腕攻略に向け、増田は「守りに入らず、攻めきる。自信のある直球をいかに打ち返せるか」と闘志をたぎらせた。

 「仮想・両左腕」は、頭と体でイメージ済みだった。大会屈指の好左腕との対戦が決まって、増田は過去の対戦を思い返した。「(1年夏に東海大相模の)小笠原さん、(2年夏に履正社の)寺島さんと対戦した。あの方たちのボールを思い出しながら、その経験を自信にして」。昨夏、甲子園で寺島から放った左前打を再現する。