花咲徳栄(埼玉)が開星(島根)に快勝し、3年連続で初戦突破を決めた。音楽プロデューサーの父を持つ先発の綱脇慧(すい)投手(3年)が8回無失点の好投。埼玉県勢夏の甲子園初制覇へ好発進した。

 「慧(すい)」という名前のごとく、スイスイと8回を投げきった。7安打され1死球を与えながら球数は92球。4回はわずか3球、続く5回も7球で開星打線を料理した。

 綱脇 初回はリリースポイントが悪かったんですが2回から修正できました。尻上がりに良くなったと思います。野手にも助けられました。

 最速はこの日出した139キロ。持ち味は制球力、そしてテンポとリズムの良さだ。5月から6月にかけて球数を減らすため「1球で仕留められる」(綱脇)ツーシームを磨いた。練習試合では直球を封印し変化球のみ。その成果が甲子園で発揮された。