第99回全国高校野球選手権大会は17日、第9日の2回戦3試合が行われ、広陵(広島)大阪桐蔭(大阪)仙台育英(宮城)が3回戦に進出した。この日で2回戦が終了し、ベスト16が出そろった。

 第1試合は、3番中村の今大会3本目の3ランなどで、6-1で秀岳館を下した。準優勝した07年以来の16強入り。3回戦ではベスト8入りをかけ聖光学院(福島)と対戦する。

 広陵が先制した。4回、投前バントを処理した秀岳館の川端の悪送球などで2死二、三塁とし、川端の暴投で1点を先取した。秀岳館はその裏、幸地の左越えソロで試合を振り出しに戻した。

 同点で迎えた7回1死二、三塁。広陵は9番平元の投前スクイズ(記録は投安)で勝ち越し。さらに次打者の二ゴロが相手のタイムリーエラーとなりこの回2点目。3-1とした。広陵は9回、3番中村が今大会3号となる3ラン本塁打を放ち、秀岳館を突き放した。

 第2試合は、史上初の2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭が2-1で智弁和歌山を下した。

 大阪桐蔭は1回、先頭藤原が右二塁打で出塁。2死三塁から4番根尾が中前適時打を放ち先制した。智弁和歌山は3回2死二塁から1番大星の左前打で二塁走者・津田がホームを狙うが、山本ダンテ武蔵の好返球に得点を阻まれた。しかし4回、黒川の二塁打などで1死満塁とし、7番冨田の左前適時打で同点とした。

 大阪桐蔭は7回2死三塁から智弁和歌山2番手平田の暴投で勝ち越し。結局これが決勝点となった。大阪桐蔭のエース徳山は粘りの投球で1失点完投勝利。智弁和歌山は2桁12安打を放ちながらも決定打を欠き、11年以来の3回戦進出はならなかった。

 第3試合は、仙台育英が1-0で日本文理を下した。

 仙台育英は2回、5番杉山が左前安打で出塁。犠打、死球などで1死一、三塁となり8番斎藤の三塁ゴロの間に1点を先制した。投げてはエース長谷川がバックの守りにも助けられ、虎の子の1点を守りきり9回完封勝利。

 仙台育英は佐藤世那(現オリックス)を擁し準優勝した15年以来2年ぶりの16強入り。日本文理は4強入りした14年以来となる3回戦進出はならず。

 09年には日本文理を準優勝に導き、今夏限りで退任を表明している75歳大井監督の夢は2回戦敗退で幕を閉じた。

【第10日=18日】

▽3回戦

第1試合( 8:00) 神戸国際大付(兵庫)-天理(奈良)

第2試合(10:30) 三本松(香川)-二松学舎大付(東東京)

第3試合(13:00) 明豊(大分)-神村学園(鹿児島)

第4試合(15:30) 東海大菅生(西東京)-青森山田(青森)