日高高中津分校が和歌山東に逆転勝ちし、3年ぶりの近畿大会出場を決めた。

 2点を追った6回に斎藤覚志(2年)の適時二塁打で追いつき、なおも2死三塁で宮井智基(2年)が決勝打。5回裏から救援のエース入山海斗(2年)が8回まで完全投球で流れを呼び寄せ、9回1死二、三塁の大ピンチもしのいだ。

 15年秋に就任した山本誠司監督(43)は「入山が流れを持ってきてくれた。9回のピンチを切り抜けたことで、また成長できると思います」とエースをねぎらった。山本監督は智弁和歌山OBで、2年夏、3年夏と甲子園を経験。決勝は恩師の高嶋仁監督(71)との師弟対決で「すごいチャレンジになります」と、笑顔の中にも緊張感を漂わせた。