仙台育英(宮城1位)は日大山形(山形3位)に0-1で敗れ、3季連続甲子園出場は絶望となった。

 エース右腕の佐々田依吹(2年)が9回を投げ、相手打線を散発5安打に抑える好投を見せたが、打線の援護がなかった。4回に押し出し四球で与えた1点が決勝点となり「満塁の場面で内角にストライクを決めることができなかったことは力不足ということ。冬場を乗り越えてもっと成長したい」と涙が止まらなかった。

 8回まで毎回の9安打を放ち好機をつくったが、12残塁無得点と攻めあぐねた。佐々木順一朗監督(57)は「まさか0点とは思っていなかった。すべての回でチャンスを作ったがあと1本が出なかった。接戦をものにできないのは監督の責任。流れを変える作業が必要だったが狙いを明確にできなかった」と選手をかばった。【下田雄一】