能代松陽(秋田1位)が黒沢尻工(岩手2位)を7-0(8回コールド)で下し、前身の能代商が82年に果たして以来35年ぶり、同校では初となる4強進出を決めた。4番の高橋孝成捕手(2年)が攻守で活躍。3打点で連投のエース佐藤開陸(かいり=2年)を援護すると、巧みなリードで相手打線を1安打無失点に抑え込んだ。「開陸は連戦だったので球数を少なくすることを心掛けた。相手が嫌がるコースでうまく打ち取ることができた」と球速の違う直球を要求するなど的を絞らせなかった。

 明日の準決勝で対戦する聖光学院は1年生大会で下した相手。佐藤開は「優勝への通過点。まぐれじゃなかったことを証明したい」。帽子のつばに描かれた「頂」の文字を実現させる。