智弁和歌山(和歌山1位)が履正社(大阪2位)との乱打戦を制し、春夏甲子園出場校対決で勝利した。

 初回に先制を許したが、3回に冨田泰生外野手(2年)の満塁本塁打を含む5安打6得点のビッグイニングを作った。その後は6回に1点差まで攻められるも、7回に1点を追加。8回に再び1点差とされるも、9回に5得点し突き放した。両軍合わせて31安打20得点の乱打戦だった。

 高校通算23本目となる満塁本塁打に冨田は「監督から『思いきり行け』という指示があったので、思い切りいきました」と狙い通り。履正社に対して特別意識は無かったと言うが「『名前に負けるな』と。チームは自信を持って行きました」とチーム一丸で挑んだ。

 高嶋仁監督(71)は「(履正社は)大阪の2位ですから、ある程度の失点は覚悟していました。ベンチとしては経験になった。いいでしょ、勝ったんやから」と笑顔を見せた。