春夏連続で甲子園8強入りした盛岡大付(岩手)のエース右腕、平松竜也(3年)が八戸学院大(青森・北東北)に合格したことが17日、分かった。今夏の甲子園準々決勝で、優勝した花咲徳栄(埼玉)に敗戦後、プロ志望届の提出を明言。だが実際には提出せず、大学で4年間鍛え直して再びプロを目指す方針に転換していた。

 右上手から最速145キロの威力ある直球を投げ込み、カーブ、スライダー、フォークなどを自在に操るパワー型の投手だ。中学で所属していた横浜瀬谷ボーイズでは外野手だったが、高校入学後から本格的に投手へ転向し、頭角を現した。中学のチームメートで、東北福祉大(仙台6大学)に合格した左腕の三浦瑞樹(3年)とともに強力な左右の両輪を形成し、県勢初の3季連続甲子園に導いた。

 今夏の甲子園1回戦では前年優勝校の作新学院(栃木)を相手に9回2安打1失点で完投。済美(愛媛)との3回戦でも先発し5回6失点で降板も、8回から再登板。延長10回まで無失点に抑え、同校初の大会3勝に貢献した。

 八戸学院大が所属する北東北大学リーグは現在、富士大(岩手)が8連覇を達成。盛岡大付で春夏の甲子園、愛媛国体に出場した大宮海星捕手(3年)も合格しており、2人で富士大の連覇を止めてみせる。

 ◆平松竜也(ひらまつ・りゅうや)1999年(平11)12月21日、神奈川・横浜市生まれ。上瀬谷小5年から野球を始め、瀬谷中では横浜瀬谷ボーイズに所属。盛岡大付に入学してから本格的に投手へ転向し、2年春の東北大会で初ベンチ入り。2年秋から再度ベンチ入りを果たし、3年春夏の甲子園では背番号1。182センチ、83キロ。右投げ右打ち。家族は母と姉。