雨天のため、甲子園練習3日目は室内練習場で行われた。昨秋神宮大会王者の明徳義塾(高知)は打撃練習などで汗を流した馬淵史郎監督(62)は、室内での甲子園練習に「記憶にないね。甲子園練習が室内というのは、おそらく初めてじゃないでしょうかねえ。(縁起が)いいことなのか、悪いことなのか」と笑わせた。

 甲子園のグラウンドで練習できなかったことについては「うちは主力は去年の夏、出てるからねえ。(エースの)市川なんかは去年マウンドで2試合投げてるし、(主軸の)谷合なんか4回目でしょ。あと野手陣も3人ぐらいは去年出てるから。そんなに特別にっていうのは無いんですけどね。やれたほうが良かったでしょうけど、子どもたちも楽しみにしとったしね」と経験者の余裕をちらり。

 エースの市川悠太投手(3年)は前日の練習試合で完投したこともあり、この日はノースローでストレッチなどに時間を割いた。甲子園練習では聖地のマウンドに立てなかったが「投げられなくても全く関係ない。自分の準備をしていればいいので」とさらりと話した。