横浜が9番遠藤圭吾遊撃手(3年)の活躍で、6回コールド勝ちした。

 「恐怖の9番」が職人技の打棒を見せた。0-0の2回。2四球とエラーで2死2死一、二塁。遠藤がカウント1-2から内角直球を中堅へはじき返した。「三振だけは避けようと思った。厳しいコースでしたがバットが素直に出ました」。チーム初安打が先制打となった。この後、斉藤大輝主将(3年)の走者一掃の二塁打などでこの回5点を奪い流れを引き寄せた。

 遠藤は6回にも追い込まれながらカーブをすくい上げるようにして適時打を放ち2安打3打点の活躍。いとこ2人が横浜高校野球部に所属し、憧れて入学。高校生活最後の年を迎えた。「相手が嫌がるようなことをしたい。とにかく食らいついていく」と職人気質の9番打者は準決勝を見据えた。