名寄地区では、昨秋全道大会8強の稚内大谷が14-4で枝幸を下し、4年連続の北大会へ好スタートを切った。

 稚内大谷が猛攻で白星発進した。11安打14得点で5回コールド勝ち。初回は先頭から2連続四球のチャンスを犠飛などで確実に走者をかえし4点を奪った。井川奨也主将(3年)は「全員でつなげて得点できたのが良かった」と振り返った。

 今春は地区2回戦で士別翔雲に6-8で敗れ、9季ぶりに道大会に進めなかった。本間敬三監督(34)は「ずっと勝っていたのでチームのどこかで慢心があったかもしれない」。1球の重さを感じるために、ノックではミスするたびに全員でのグラウンド1周ランニングを科した。重圧がかかる場面を想定した練習を繰り返し、夏を迎えた。

 今夏の名寄地区代表校は1チームのみ。次の3回戦は士別翔雲と名寄産の勝者と戦う。井川は「どのチームがきても絶対に負けない。北大会に行きたい」と気合十分だった。