第100回全国高校野球選手権茨城大会が開幕し、開会式が行われた。記念すべき第100回大会での選手宣誓の大役を務めた清真学園の白鳥将汰主将(3年)は、これまでにない新しい選手宣誓を作り上げた。

 まっすぐにマイクの前に立ち、「大好きな野球、大好きな仲間、大好きな家族、そしてこれまで支えてくれた多くの方々に感謝の思いを伝えます!」。そして一呼吸置いてから、「ありがとうございます!」と堂々とした力強い言葉とともに、約10秒間深く頭を下げた。観客からは「おおっ」と驚いたような歓声と、割れんばかりの大きな拍手が送られた。最後は「今日からの19日間、熱い、熱い思いを白球に乗せて、夢かなうまで挑戦という思いを胸に、第100回大会という節目の大会で、最高の夏を作り上げることを誓います」と宣誓を締めくくった。

 宣誓を終えた白鳥主将は「率直にほっとしています」と表情を緩ませた。「宣誓を考えたときに、感謝の思いが強かった。第100回大会ですし、ないものをやってみたいと思って頭を下げました。拍手が鳴りやむまではお辞儀して思いを伝えようと思っていました」と経緯を明かした。感謝を伝えたいのは「みんなに対してです。あとは、野球ができることに対しての感謝です」と話す。「拍手も上がっていたので、感謝の思いも伝わったかな」と充実感もにじませた。

 清真学園は12日、古河一と那珂の勝者との2回戦から登場する。