第100回全国高校野球選手権京都大会の開会式が、わかさスタジアム京都で行われ、大会関係者は豪雨災害の被災者を悼んだ。

 西日本豪雨の影響で、予定されていた日程から2日遅れの開会。京都府には一時、大雨特別警報が出され、犠牲者も出るなど甚大な被害をもたらし、休校も相次いだが、この日の開会式には参加75チーム全てが参加した。

 選手宣誓では、西武炭谷銀仁朗捕手(30)のいとこにあたる、龍谷大平安の松田憲之朗主将(3年)が、地震や水害の被災者に哀悼の意を表した。

 「そんな中で、今、僕たちがこうして99回分の夢が詰まったこの野球場にいられることを本当にありがたく思います」と感謝を告げ、「本気の夏を戦い抜く」力強く宣言した。開会式後「被災された方がおり、野球ができる環境が当たり前じゃないということを分かっておきたかった」という言葉に込めた思いを語った。

 また予定では、元阪神の桧山進次郎氏(49=日刊スポーツ評論家)が、開会式で始球式を務める予定だったが、豪雨災害の影響で、16日の第2試合(わかさ京都)の予定に変更された。