藤嶺藤沢が、ラッキーボーイの出現もあり4回戦進出を決めた。

 2回無死満塁、8番原田悠生内野手(3年)の二ゴロの間に1点を先制した。

 5-0で迎えた8回、先頭の原田は4球目のスライダーを捕らえ、風にも乗って右翼席へ。公式戦初の本塁打で1点を追加した。遊撃手原田は、守備でも安打性の当たりに飛びついて遊ゴロにするなど、攻守で勝利に貢献した。

 試合後に、ホームランボールを手にし「(本塁打は)たまたまです。まぐれです」と笑顔。「単打で出塁しようと思っていたけど、本塁打になった。練習試合と違って、公式戦なのでうれしかった」と話した。中丸洋輔監督は「こういう選手が何人が出てこないと、夏の大会は勝てない。原田が活躍して、起点になった」と振り返った。

 プロ注目左腕の矢沢宏太投手(3年)は登板せず、公式戦では1年夏以来となる1番で右翼手としてスタメンに名を連ねた。初回にいきなり右前打を放つなど、打撃面でもアピールした。

 21日の4回戦は、第1シードの湘南学院と対戦する。矢沢は「勝ち上がってはいるけど、内容はいいとは言えない。しっかり調整して、準備していくことが大事です」と気を引き締めていた。