日南学園(宮崎)が自慢の打撃力を発揮して、2年ぶり9度目の夏甲子園切符を手にした。

 3点ビハインドの4回に2本の2ランなどで5点を挙げて逆転。その後、再び同点とされたが、7回に2番打者の坂元海(かい)内野手(3年)の決勝適時三塁打で勝負にケリをつけた。金川豪一郎監督(40)は「長打力もある2番打者。打ってチャンスを広げられる子なんですが、よく打ってくれました」と目尻を下げた。4回に一時同点とする2ランも放っていた坂元は「超攻撃的にやろうとみんなで言っていた」とあと単打でサイクル安打となる5打数4安打4打点に声を弾ませた。今夏は犠打のサインすら出なかった超攻撃的2番打者が、日南学園打線をけん引する。

 ◆日南学園 1951年(昭26)に日南経済専門学院として創立の私立校。日南商をへて82年から現校名へ。生徒数548人(女子222人)。野球部は66年創部、部員115人。甲子園出場は春5度、夏は9度目。主なOBはソフトバンク寺原隼人、広島中崎翔太ら。宮崎県日南市吾田東3の5の1。藤原昭悟校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦12-0高城

3回戦5-4佐土原

準々決勝5-3都城東

準決勝6-4富島

決勝11-8日章学園