新田の悲願の初出場は、またしても阻まれた。

 3回まで6奪三振と好調だったエース田井惣士主将(3年)が4回に先制を許すと、5回に満塁本塁打、6回には3ランを浴びて降板。打線も、6回に3番川崎大悠二塁手(3年)の2点右前打で反撃するのがやっとだった。

 2度出場しているセンバツでは、90年の準優勝で強烈な印象を残した。しかし、夏は2年前にアドゥワ誠(現広島)がエースだった松山聖陵に決勝で競り負けるなど、ここ15年で4度目の準優勝と、いまだ甲子園の出場経験がない。田井主将は「最後の最後に勝ちきれる強さを、後輩には身につけてほしい」と託した。