2年ぶり6度目の夏の甲子園大会に出場する常葉大菊川(静岡)が29日、練習を再開した。甲子園メンバーの18人は、室内練習場で約1時間半、ランニングや打撃練習などで汗を流した。メンバー外の部員は、グラウンドでノックを受けるなどした。その中には、県大会の20人から、甲子園メンバーに残れなかった久保田優佑外野手(3年)村上弘祐内野手(2年)本村嵐捕手(1年)の姿もあった。

 3人が外れ、県大会でベンチ外の岡田竜汰外野手(3年)がメンバー入り。高橋利和監督(32)による判断は、27日の決勝終了後に同校で発表されていた。翌28日、久保田は、指揮官から「申し訳ないが、自分のできることをしてほしい」と声をかけられたという。

 「最初は悔しかったです。でも、しっかりと仲間を支えていきたいです」

 昨秋、三塁手で全9試合に出場し、今夏も背番号5をつけた村上は、出場機会がなかったことで、メンバー外を覚悟していた。「メンバーのやりやすい環境つくりたいです」。

 1年で1人、県大会でベンチ入りしていた本村は「スタンドから大声で応援したいです」と言い、3人は「一生懸命サポートしたいです。メンバーたちには頑張ってほしいです」と声をそろえた。ベンチ外でも「甲子園で勝つ」ために、全てを懸ける。【河合萌彦】