【第1試合(9:30) 常葉大菊川(静岡)-日南学園(宮崎)】

 元球児による「レジェンド始球式」は高知商OBの中西清起氏。

 常葉大菊川は、勝てば13年以来5年ぶりベスト16入り、節目の夏10勝目を目指す。今大会の1回戦・益田東戦では、4回まで5点リードも一時逆転され、8回に再逆転し競り勝った。先発したエース漢人は7回途中7失点だったが、どこまで状態をあげられるか。リリーフした2枚看板の1人、サウスポーの榛村は2回3分の2を無失点。ともに先発完投能力のある2投手だが、どちらを先発させるか。

 打線の注目株は地方大会で打率トップの打率8割1分8厘を誇る1番奈良間大己遊撃手だ。益田東戦でも1発を含む5打数2安打2打点の4割発進。日南学園戦でも「8割男」の本領発揮なるか。

 日南学園は、勝てば16年以来2年ぶりのベスト16入り、こちらも節目の夏10勝を目指す。また、宮崎県勢春夏通算70勝目もかかっている。07年夏に3回戦で常葉学園菊川(当時)と対戦し8回に3点リードを追いつかれ、延長10回3-4でサヨナラ負け。11年ぶりの再戦で雪辱なるか。

 投げては、多彩な変化球を誇るエース辰巳が、チェンジアップを武器に丸亀城西打線を完封シャットアウト。打たせて取るタイプの辰巳は99球の省エネ投球で乗り切った。スローカーブが武器の庄田、ストレートにキレがある原、辰嶋の登板も十分ある。打線は、2番坂元、3番蓑尾(1安打)、4番門川(2安打)のバットに期待。

◆常葉大菊川のおもなOB DeNA田中健二朗、広島桑原樹

◆日南学園のおもなOB ソフトバンク寺原隼人、広島中崎翔太