済美のエース山口直哉(3年)が強打の高知商を1点に抑える好投で、14年ぶりの8強入りに貢献した。

 184球を投げた星稜戦から中3日のマウンド。直球と変化球のコンビネーションがよく、相手打線を勢いづかせなかった。「コントロールを鍛えてきた。それを発揮できてよかった。スタミナはつけてきた。(昨夏の)先輩を超えることができた。次は全国制覇。完投、完封するつもりで投げる」。愛媛大会から1人で投げ続け、この試合で8戦連続の完投勝利となった。

 延長13回の死闘となった星稜戦の後は、2日間ノースロー。中矢太監督(44)と話し合いながら、状態の良さを確認。登板前日の15日には、山口の希望で投球練習を再開したという。中矢監督は「トレーナーも状態に太鼓判を押してくれた。(起用を)迷った部分はあったが、総合して、(先発で)いこうと思った。彼は柔らかさと強さを兼ね備えた投手。スタミナもある。いつも通りに投げてくれた」とたたえた。この日は121球を投げた。18日の準々決勝では、報徳学園と対戦する。