「フジゾノ」コンビが初回から沸かせた。1回、1番の大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)が初球を左前へはじき返し激走。持ち前の俊足で二塁打に。無死二塁から続く2番の報徳学園・小園海斗内野手(3年)が、4球目をとらえ一塁手強襲の適時打を放った。わずか5球で先制点を奪い藤原も「1回に関してはすごく良かった」と満足そうに話した。

最終回にも観客をわかせた。9回から登板した金足農・吉田輝星投手(3年)のお決まり「侍ポーズ」。振り返り「シャキーン」というポーズを見せた吉田に、中堅の藤原が「シャキーン」と呼応した。ポーズの練習もしたという藤原はナインには「ぎこちない」と言われ苦笑いだったが、吉田には「いいよ」とお墨付きをもらった。本番でも披露する予定だ。

藤原はここまでの実戦3試合で計3安打だった。本調子ではない様子だったが、宮崎入りし前日30日の練習では柵越え14発と快音を響かせていた。この日の試合後は「持ち味も出せましたし、バッティングはもう1つですがじょじょに上がってきているのでここからしっかりやっていきたい」。上り調子で本番に挑む。