東北生活文化大高は7-3で仙台東を振り切り、2年ぶり3度目の県切符を手にした。公式戦初先発の山内大介投手が自己最長の7回2/3を5安打3失点と粘投。本来のエース高橋大翔(いずれも2年)が左ひざ故障で選手登録から外れる緊急事態を救って見せた。

今夏8強レギュラー全員が残るチームが、実力を発揮した。夏4戦すべて先発した高橋大が敗者復活2回戦(仙台三戦)で左ひざ半月板を損傷。記録員でベンチ入りする中、同じ左腕の山内が踏ん張った。8回2死から3連打2失点で途中降板したが、7回までは散発2安打、8奪三振。自らの暴投による1失点に抑えていた。山内は「スタミナは大丈夫でしたが終盤はランナーを気にしてバッターに集中できなかった」と振り返った。

テークバック時に左あごの下にボールを置く独特の「砲丸投げ」スタイル。アーム軌道だった入学時の「やり投げ」から球速も制球も増した。背番号10だが、県大会では1番を背負う予定だ。水沼武晴監督(56)は「夏よりも上を目指したい」とセンバツ・ロードを突き進む。【佐々木雄高】