今夏の甲子園に出場した仙台育英(宮城)エース右腕・田中星流(せりゅう、3年)が16日、東京6大学リーグの早大に合格した。同大がアスリート選抜入試の合格者を発表した。田中は浦和学院(埼玉)との甲子園初戦(2回戦)で先発し、3回途中4失点で降板したが、4者連続三振を奪うなど、存在感は示した。キレのある最速143キロのストレートに加え、カットボールやスライダーなどの変化球も多彩だ。

宮城大会初戦となった気仙沼向洋との2回戦では、5者連続を含む7奪三振など3回を完全。東北学院との準々決勝でも6回まで完全に抑え、3安打7奪三振無四球完封の快投を見せた。準決勝の仙台三戦で6回途中1失点、決勝の古川工戦でも6回途中無失点などエースの役割を果たし、大栄陽斗投手(2年)とのリレーは盤石だった。

北海道夕張市出身で、一面に広がる星空にちなみ、両親から健康と成功を願われ「星流」と名付けられた。杜(もり)の都で力を付けた右腕が、次は大学野球の聖地・神宮の星となる。