駒大苫小牧が取って取られてのシーソーゲームを制し、前回優勝した17年以来2年ぶりの決勝に進出した。

初回に4点を先制したが2回に同点に追い付かれ、その後も打ち合いは続いた。3点を追う7回は2得点した後の1死二、三塁、6番伊藤圭河右翼手(3年)が左翼線に適時二塁打を放ち、逆転した。2年生エース右腕の北嶋洸太は9失点(自責7)ながらも完投した。

「逆転の駒苫」を発揮した。2点ビハインドの5回終了時。04年に同校が北海道勢で甲子園初制覇した時の主将だった佐々木孝介監督(32)がナインに発破をかけた。「先輩たちも修羅場を乗り越えてきたじゃないか。出し切って夏につなげよう」。逆転打を放った伊藤は「みんな前向き。その精神があればひっくり返せる」と終盤の攻撃につなげた。

決勝は苫小牧工と戦う。春の北海道大会で室蘭勢同士の決勝は91年、北海道桜丘(現北海道栄)7-5室蘭大谷(現北海道大谷室蘭)以来となる。佐々木監督は「(日程的に苫小牧工が先に)勝ち進んでいて、こっちは絶対に負けられないと思った。戦えるのは幸せ」と強く意識していたという。

決勝は2日午前10時に始まる。