柏陵の先発藤田啓佑投手（2年）が、7回を投げ3安打2失点と好投し初戦突破を飾った。

1回の先頭打者に中前打を打たれ、犠打と四球で2死一、二塁のピンチに。しかし、迎えた打者を得意の真っすぐで追い込み、カーブで三振にとると、笑顔でベンチに駆け込んだ。

迎えた先輩たちも「よく三振取ったな！」と笑顔。藤田は「これでリラックスできた」と2回からは真っすぐで押す投球で、5回まで3者凡退に。6回に2失点するも、7回を再び3者凡退に抑え、松本碧投手（3年）にマウンドを譲った。

「今日は自信のある真っすぐがよかった。先輩達の打線がいいので、何とか最少失点に抑えようと投げた結果」。おっとりした性格から、チームでは先輩たちにかわいがられるマスコット的存在。藤田の笑顔と好投が緊張する初戦の空気を変え、チームを波に乗せた。

小成努監督は「今日は藤田がよく投げてくれた。ゲームを作ってくれましたね」と口元を緩めた。チームのスローガンは「一意専心」。藤田は「次も勝って、3年生との夏を楽しくしていきたいです！」と再び満面の笑みで締めくくった。