2年連続夏の甲子園出場を狙う北照が、札幌創成を6-0で下し4強に進出した。

背番号12の佐藤陸斗捕手が先発のエース桃枝を好リード。9回完封勝利に導き、8回2死一、三塁では中前適時打を放ち、試合を決定づける6点目をたたき出した。「桃枝が頑張って投げていたので、チャンスでしっかり加点できて良かった」と振り返った。

1年夏までは遊撃手。送球のうまさと体の強さを見込んだ上林弘樹監督(40)のアイデアで、1年秋から捕手に転向した。今春までは、背番号2の岡田将弥捕手(3年)をサポートする控え選手だったが、夏の地区予選前に桃枝との相性が良いということで、先発マスクを託されるようになった。捕手出身の同監督は「桃枝が投げるときは、佐藤の方がうまく気持ちをコントロールして、気持ちよく投げさせられるので」と理由を説明した。

この日も、試合前に桃枝と話し合い「引っ張る選手が多いから、押していく投球だけでなく、かわす投球も、バランスよく入れていこう」と提案。8回無死一、三塁のピンチも無失点で切り抜けた。「これからも桃枝をうまく引っ張り、勝ち上がっていきたい」と意気込んだ。【永野高輔】

▽5安打完封、打っても決勝点を含む4安打1打点で1盗塁も記録した北照・桃枝 最終回に走者を出してしまい、投球は100%とは言えない。打撃の方は良かった。次の試合も、しっかり準備して臨みたい。

▽北照の上林監督 一生懸命やってきたことがチームに良い影響を与えている。相手がどこでも、自分たちができるパフォーマンスをしたい。