自由ケ丘が投打にシードの東福岡を圧倒してコールド勝ちで5回戦に進んだ。

エースの大庭哉汰投手(3年)が4安打無失点。最速142キロの直球を中心にした投球で、7回で8三振を奪った。圧勝の立役者となった大庭は「ボクは三振をとる投手ではないので、打たせてとることに集中した。東福岡打線は、初球からどんどんフルスイングしてくるので怖かったが、どうやったらゴロとフライを打たせられるかを考えた。スライダーが切れていたので打ちとれた」と言葉を弾ませた。

打線も2回に2死から3点を挙げて主導権を握ると、小刻みに得点を重ねてコールド勝ち。赤嶺琢監督(54)も「自分でも驚いています。こんなに打てるとは思ってなかった。ここまではチーム全体で戦う姿勢になってなかったが、この夏にきてようやく打線が仕上がってきた感じです」と打線爆発に驚いていた。

「甲子園が目標なので、1戦1戦、全員野球で臨んでいきます」。中学までは捕手だったエース大庭がナインの気持ちを代弁していた。【浦田由紀夫】