大宮東の島村大樹投手(3年)が、投打の活躍でチームを3年ぶりの4強進出に導いた。

島村は4回戦で満塁本塁打を2本放ち、5回戦でも9回2死から逆転サヨナラ勝ちのきっかけを作る二塁打を放つなど好調。この日も2回に右前打で出塁し先制のホームを踏むなど、3打数2安打。投げては7回から登板し3回を3安打5三振で無失点に抑えた。

島村の父正行さんと母伊都美さんは、ともにソフトボールの第2回世界ジュニア選手権に出場した。子どもに野球をやらせたかったが、上の2人はやらなかったため両親の期待を一身に背負う。母の勧めで左打ちにした。本人も「参考にしています」と語るように、構えはエンゼルスの大谷翔平似だ。身長181センチ、体重79キロ、最速143キロ、高校通算29本塁打という「リトル大谷」が、29年ぶりの甲子園出場へ引っ張る。