<高校野球滋賀大会:近江1-0光泉>◇26日◇決勝◇皇子山球場

光泉のエース吉田力聖(りき=3年)の熱投も、17年ぶりの夏には届かなかった。昨夏の甲子園8強、今春の近畿王者のエース林を相手に、1歩も引かない投球。それでも8回2死二塁から許した内野安打で、決勝点を喫した。「相手の力が上でした」と近江の強さを認めた。

2回1死一、二塁で2者連続空振り三振を奪うなど、今秋ドラフト候補に挙がるプロ注目の実力を随所で見せた。

3回1死一、二塁では右前打を打たれたが、右翼手からの好返球でホームを狙った二塁走者はアウトに。「絶対に負けない、というみんなの気持ちがあのプレーになったんだと思います」。バッテリーは力強いガッツポーズを繰り出し、野手も応えた。チームが1つになって近江に向かっていった。1点差の惜敗にも、最速144キロ右腕はしっかりと前を向いて準優勝メダルを受け取った。