履正社は前日28日の準決勝で140球のロングリリーフをしたエース清水大成(3年)が先発。金光大阪も準決勝で完投した辻本湧斗投手(3年)が先発し、両チームとも投手が連投で挑んだ。

初回、金光大阪が敵失で先制も、4回に履正社が反撃。1死から4番の主砲・井上広大外野手(3年)が捉えた当たりは大きな弧を描いて左翼スタンドへ着弾。今大会3戦連続となる高校通算46号弾で同点とした。5番内倉一冴内野手(3年)も右前打で続き、1死一塁とすると、エースの女房役6番野口海音(みのん)捕手(3年)も左翼へ勝ち越しの2ランをたたき込み、この回3得点で逆転。

金光大阪は5回裏、2死二塁から3番佐々木慶矢内野手(3年)の中前適時打で1点差に迫った。

履正社は6回1死二塁としたところで清水から5回戦でノーヒットノーラン達成した2年生右腕岩崎峻典投手にスイッチ。無失点で切り抜けると、7回2死からは小深田大地内野手(3年)が右中間ソロ、9回にも小深田が2点適時打を放ち、2年生も試合をもり立てる。

9回、二死三塁のピンチを作ったが、リードを守りきりゲームセット。

令和元年の夏、履正社が初の春夏連続となる、3年ぶり4度目の夏の甲子園出場を決め、同校の歴史を塗り替えた。