野球のU18W杯が30日、韓国・機張の現代車ドリームボールパークで開幕し、日本代表の東北勢も躍動した。

1次ラウンド初戦のスペイン戦に「5番左翼」で先発した秋田・にかほ市出身の遠藤成外野手(3年=東海大相模)が決勝打。2-2に追いついた直後の8回裏2死一、二塁から左中間へ2点適時二塁打を放ち4-2と勝ち越した。「厳しい試合だったが、気持ちを切らさずにできた結果。初戦から苦しかったので、この1本で日本を勝たせてやろうと思った」と会心の表情を見せた。

チームは相手先発右腕に7回まで2安打に封じられたが、球数制限での投手交代を機に攻略。主将の坂下翔馬内野手(3年=智弁学園)がセーフティーバントで相手捕手の失策を誘う出塁も、遠藤の闘志に火をつけた。「勝利への執念に気づかされた部分があった。しっかり前の打者もつないでくれたので思いを背負って打ちました」。2回の犠打以降は、高めに手を出した飛球が続いていただけに、低めを逆らわずに捉えた殊勲打だった。武岡龍世内野手(3年=青森・八戸学院光星)は「7番DH」でフル出場も無安打に終わった。