第92回選抜高校野球大会(3月19日開幕)に出場する加藤学園への選抜旗授与式が19日、沼津市内の同校で行われた。1、2年生の942人が見守る前で野球部の勝又友則主将(2年)が、加藤瑠美子校長から選抜旗を手渡された。「思っていたよりも重かった。(旗を受け取って)うれしかったし、やってやろうという思いになった」と振り返った。

式には、県高野連の中沢秀紀会長も出席。「ある人が『甲子園は呼んでもらうところだ』と言っていた。加藤学園はまさに『甲子園へ来て野球をしてください』と呼ばれたのだと思う。いま一度、なぜ呼ばれたのかをみんなで考え、甲子園にふさわしいチームになってほしい」と言葉を贈った。それを受け、加藤校長は「招待されたことは、名誉なこと。選手たちは、励ましの言葉を胸にプレーしてほしい」と話した。

続けて行われた壮行会では、同校の応援団とチアリーダー部、吹奏楽部が野球応援用のパフォーマンスを行い、選手たちへ力を送った。勝又主将は「みんなから応援されて、気持ちが奮い立った。甲子園で校歌を歌えるよう、一戦必勝で戦ってきます」と力強く応えた。【河合萌彦】

○…選抜旗授与式に来賓として出席した加藤学園高後援会会長の望月幸夫氏は「選手たちの体が、秋よりも一回り大きくなっていた。すごく練習をしているんだなと思いました」と目を細めた。創部時から野球部の後援会長も兼務しており、「夢を見ているような感じ」と笑顔を見せた。まだ組み合わせが決まっていないため、日程が不確定だが「開会式の入場行進も試合も見てあげたい」と話した。