日本高野連は4日、第92回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)について、史上初の無観客で開催準備を進めることを決めた。主催者の日本高野連と毎日新聞社は大阪市内で運営委員会と臨時理事会を開き、出場32校に無観客での実施に向けての準備を要請することを決めた。だが、新型コロナウイルスの感染状況によっては中止することも明言した。開催の可否は11日の臨時運営委員会で結論を出す予定だが、予断を許さない状況だ。

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開催の可能性が残り、国士舘・永田昌弘監督(62)は「3年生は最後のセンバツになる。試合ができると確定したわけではないが、やらせてあげたいと思っていた。正直、ありがたい」と率直に喜んだ。練習は30人に絞って行ってきた。時間も短縮し同人数で継続するが、練習試合は全て中止となった。「(開催の場合は)16~18日に関西で試合を受けてくれる学校を願いたいですが、ぶっつけ本番もある」と覚悟。紅白戦で実戦感覚を上げる。無観客については「1つでも多く勝つことが恩返し」と、応援に来られない生徒、保護者に勝利を贈ることを誓った。