新型コロナウイルスが感染拡大する中、日本高野連は11日、今春のセンバツ(19日開幕・甲子園)を史上初の中止にすると発表した。これを受け、出場が決まっていた中京大中京(愛知)の高橋源一郎監督(40)、今村陽一部長(39)、伊藤正男学校長が名古屋市内の同校で会見。集まった約40人の報道陣には会見前、マスクの着用とアルコール消毒の徹底を要請した。

高橋監督は「1週間、改善策を実行していただいた結果が中止と言うことなので、しっかり受け止めています」と神妙な面持ちで気持ちを口にした。

同校は昨秋の明治神宮大会で初優勝。プロ注目の最速148キロ右腕・高橋宏斗投手(2年)などを擁し、優勝候補の一角にも上げられていた。高橋監督も就任10年目で初のセンバツ出場を射止めていたが、無念の中止に涙をのむことになった。「これも人生。思うように行かないこともあるし、やりきれないことも人ぞれぞれある。1人だけじゃないのでチームで乗り越えていきたい。(選手たちには)自分自身の考えがまとまっていないので、どのような言葉がかけられるか一晩考えたい」と丁寧に言葉を紡いだ。