日本高野連の小倉好正事務局長(61)は26日、新型コロナウイルス感染拡大のため今夏開催予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)が初めて中止になったことを受け、書面でコメントを出した。

「本日の苦渋の決断は、高体連の判断として当然、尊重すべき」とし、同時期の8月10日から甲子園で開幕する第102回全国選手権大会の開催可否への影響については「慎重に協議を行っている。高体連のこのたびの決定そのものが直接影響してくるかどうかは分からないが、今後、我々が協議を重ねていくうえで、高体連の今回の決定に至るさまざまな検討内容を参考にさせていただく」と、話した。

これまでも小倉事務局長が高体連を訪問し、電話などでも情報交換を続けてきた。「可能であれば(中止決定までの資料など)ご提供いただけるものがあればお願いしたい」と、今後の協議の参考にする。

日本高野連は現在、各都道府県高野連から情報収集を続け、新型コロナウイルス感染防止策も含めた大会要項を作成し、準備を進めている。5月20日に夏の大会の第2回運営委員会を開く予定だが、新型コロナウイルス感染拡大の終息は見えず、全国高校総合体育大会の中止は開催可否に影響を与える可能性がある。