春に続き夏も甲子園の夢がついえた白樺学園の戸出直樹監督(44)は20日、芽室町内の同校で会見し「今は生徒に掛ける言葉が出てこない。今の時点では難しいですが、受け止めないといけない」。

昨秋の北海道大会で優勝し、4カ月前にセンバツ初出場の喜びを語った同じ場所で無念の言葉を振り絞った。

3月に北海道代表に決まっていたセンバツが中止しても「まだ夏があるから前向きに行こう」(同監督)と切り替え、3年生部員16人を中心に15年以来、5年ぶり夏の聖地出場を目指してきた。エース片山楽生(らいく)投手(3年)は「普段のつらい練習や困難も仲間と乗り越えてきた」。4月20日から再び練習が休止しても、それぞれが自主練習を続けてきた。

今後の活動については部員全員が集まる6月2日に話し合われる予定。明治神宮大会4強など歴史を築いてきた業天汰成主将(3年)は「父母の方々や今まで指導してくださった指導者の方々に感謝の気持ちをプレーで示していきたい」と、道高野連が検討する代替大会開催を望んだ。