昨秋の東京都大会で背番号1をつけた東海大菅生(西東京)・新倉寛之投手(3年)が、リリーフに転向した。横浜隼人(神奈川)との練習試合の7回から登板。3回無安打無失点6奪三振とパーフェクトピッチングで試合を締めた。

左腕が今夏の胴上げ投手になる。昨秋までは先発として登板を続けていたが、コロナ禍による自粛後からリリーフに転向。「昨日の練習試合からの連投で調子はあまり良くなかった。インコースの真っすぐと変化球をうまく交ぜて、打者の裏を突けました」と額の汗を拭った。

自粛期間中は、自宅庭にネットを設置し、練習を行ってきた。チェンジアップの改良を重ね、抜く球から挟むボールに変えた。実戦6試合で試してきた。「元々得意だったスライダーの他に、武器を増やせたことが収穫です」と手応えをつかんだ。

昨秋の東京都大会3回戦で、日大三に敗戦。18日開幕の西東京大会では、順当に行けば決勝であたる。最後の夏でリベンジを果たす。「秋は自分のせいで負けた。甲子園がなくなって、悔しい気持ちはあるが、優勝して甲子園に行けたんだという証明をしたいです」と力強く意気込んだ。【湯本勝大】