昨秋の県王者・藤枝明誠が、初戦敗退の危機からはい上がった。

先発の高松正人投手(3年)が無死一、二塁のピンチを招き、伊藤侑稀捕手(3年)の悪送球で2失点。計4失点で2回途中に降板した。継投した小林大我(3年)が打者18人に対して1安打しか許さず、火消し役を演じた。「すぐに悪い流れを断ち切れた」と胸を張った。

反撃は5回。無死一、二塁で3番村松杏都主将(3年)が初球を左越え適時2点三塁打。2点差に詰めた。「前の2人がつないでくれて、楽な気持ちで打席に入れた」。5番からの3連打で同点。最後を決めたのは伊藤だ。7回、高めの直球を中越え適時二塁打。サヨナラ勝ちに導き、初回のミスを埋め合わせた。

序盤の4失点について、光岡孝監督(42)は「守備の練習不足が試合で出てしまった」と振り返った。課題を修正し、18日の聖隷クリストファー戦に備える。【倉橋徹也】