智弁学園は、4番大橋誠斗外野手(3年)が先制3ランを放つなど、3本塁打を含む10安打11得点の猛打で、関西中央を5回コールド勝ちで下した。

4番の仕事だ。初回、1死二、三塁から内角直球を捉え左中間に2試合連続弾。先発の小西雄馬投手(3年)が立ち上がり苦戦する姿に、大橋が「楽させてあげたいと思った。先制点は自分で取らないとと思いました」と奮い立った。8番錦織拓馬内野手(3年)も左中間3ランで続き、この回一挙6得点。4番の1発が、攻撃の口火を切った。

小坂将商監督(43)も「4番らしい仕事をしてくれた。交流試合でも結果を残してくれたら。4年後(プロに)いってもおかしくない存在になってきた」と期待を寄せる有望株。昨秋は近畿大会に背番号16でベンチ入りも、出場機会はなし。チームがセンバツ出場を決めた中で、悔しさは拭い切れなかった。その姿が小坂監督の目に留まり、二人三脚で打撃指導を受けてきた。「監督さんが気がついてくれて、打ち方を教わりました。甲子園でホームランが監督さんと自分の目標です」。聖地入りへ、まずはこの大会でエンジンをかけていく。