驚異の4番が3戦連続本塁打を浴びせ、智弁学園がベスト4に進出した。

注目すべきは1回2死走者なしで打席に立った大橋誠斗(せいと)外野手(3年)。桜井(奈良)の中垣和紗(かずさ)投手(3年)の内角高めのカーブを左中間へ運ぶ大きなアーチを放ち、15-2の5回コールド勝ちに貢献した。高校通算14本目の本塁打に、大橋は「良い感じに体が回った。自分が打てばチームが乗る。役割を果たすことができた」と、3戦連発にも冷静に話した。

小坂将商監督(43)は「(大橋は)迷いがなくて良い。4番の1発を中心に1回表裏の展開で主導権を握ることができた」と、主砲に信頼を寄せる。

4回には、佐藤尊将捕手(3年)も続いた。1死一塁から、佐藤は高めの変化球をとらえレフトスタンドに2ラン。「やってしまった、フライだと思った」と少し照れくさそうに話した佐藤。前回の試合後に監督から「行くぞ」と声をかけられており、この日の朝、試合前に弁天さんへ参拝してきたと言う。

3年生ばかりで4強進出。目指すは優勝の2文字だ。