昨秋王者の桐生第一が危なげなく決勝進出を決めた。毎回の15安打で前橋商の最速145キロ右腕・橋本優雅投手(3年)を攻略した。投げては、今大会初戦まで背番号1を背負った宮下宝投手(3年)と、エースでプロ注目の蓼原慎仁投手(3年)のリレーで2失点に抑えた。背番号の変更が認められている今大会ならではのダブルエースが躍動した。

蓼原は「直球の調子はあまり良くなかった。回転数が少なかった。フォークが良かったので、そっちを中心にして抑えられた」と修正能力の高さをアピールした。プロ4球団も視察に訪れた。巨人の内田強スカウトは「今日は変化球がよくて、今までとは違う一面が見られた」と得意の直球以外にも存在感を見せた右腕を評価した。

決勝へ向けて、蓼原は「悔いのないように臨んで優勝したい」と力を込めた。