近江が5回コールド勝ちを収め、3年連続滋賀王者の貫禄を見せた。

プロ10球団のスカウトが熱い視線を送る中、主将の土田龍空(りゅうく)内野手(3年)は、この日も木製バットで3打数2安打2打点、1盗塁の活躍をみせた。チーム全体で11安打10得点と打ち勝ち「苦しい試合になると思ったが、みんながつないでくれて勝ててよかった」と汗を拭った。

3回2死二塁の第3打席。同じくプロ注目の147キロ右腕、瀬田工の小辻鷹仁(たかと)投手(3年)との直接対決では、スライダーを右前にはじき返すタイムリー。「小辻くんはストレートが伸びていてびっくりした」。タイミングは合っていなかったが、うまく体を残してバットを合わせた。

これで4強。試合ごとにベンチ入りメンバーを変更しており、土田は主将として「まだベンチ入りできていない3年生のためにも絶対に1勝したい」とまずは準決勝での勝利に集中することを誓った。【平井稀花】