横浜の「1」を背負った大型左腕、松本隆之介投手(3年)が夏の大会に初登板した。

チームは5回コールド勝ちを収めたが、先発して3回を投げ、9アウト中8奪三振、無安打、1四球の完璧な内容だった。

「3年間つけたかった番号をもらった。やっと来た! って感じでうれしかった」。松本はそう言って投球を振り返った。三振以外のアウトは、1回の2番打者の右邪飛だけ。6連続を含む8個の三振を奪った。自己最速は152キロ。「今日の感触は、145キロくらい」というストレートに、右打者へのツーシーム、左打者へのカーブを巧みに織り交ぜた。「三振は8個取れましたが、四球は修正しないと」。今秋のドラフト候補は、反省も忘れなかった。

4回からマウンドを引き継いだ右腕の明石龍之介投手(3年)も、2イニングを3三振の無失点に抑え、「りゅうのすけコンビ」で無安打無得点リレーとなった。チームは初戦の戸塚戦(5日)で木下幹也(もとや)投手(3年)も好投(6回途中1安打、9三振)。投手陣が実力を発揮している。

松本の帽子の裏には「怪物」の文字が太く描かれていた。横浜の「1」で「怪物」といえば-。あの松坂大輔投手(39)以来の「怪物」襲名を狙っていく。