相模原弥栄に、雷のちニッコリ晴れマークがついた。

桐蔭学園戦は5回裏を終え、2点ビハインド。ここで雷が鳴り、20分間中断した。クールダウンしつつ、みんなで「2点はしょうがない。次、次」と切り替えた。主将の石井一希二塁手(3年)は「力が抜けました。あの時間に助けられました」。4回の2点は自らのまずい守備(記録は安打)で失っていた。引きずらずにすんだ。

クライマックスは9回だ。先頭が敵失で出塁。そこから捕逸で1点返し、なお無死満塁で石井が同点の押し出し死球。さらに次打者の四球でシード校に逆転サヨナラ勝ちした。昨夏は3回戦で座間に惜敗。その時も守備の乱れが響いた。スタンドには「出たとこ勝負」の横断幕。石井は「いい意味で、試合はやらないと分からない」と説く。次は王者・東海大相模。出たとこ勝負で番狂わせを狙う。