智弁学園(奈良)が、今大会初登板の小畠一心投手(2年)の完投勝利で決勝進出を決めた。

背番号「10」のWエース小畠が市和歌山打線を9回7安打1失点に抑えた。これまでも習得しようとしていたツーシームを奈良大会の決勝前日の10月3日から本格的に投げ始めた。「直球だけだと芯に当てられるのが多くなったので動く球を覚えたかった。握りは違うけど腕の振りは真っすぐと同じなので」と、大舞台で解禁し、走者が出た場面で使い併殺打を奪った。

「4強までは(背番号1の)西村(王雅=2年)が連れてきてくれた。準決勝、決勝は連戦なので西村1人ではしんどいなと思っていた。決勝は神宮大会がないので、今年最後の大会なので勝ちたい」と、最速145キロ右腕の小畠は決勝も投げる気満々だった。