静岡県内の高校球児に続々と吉報が届いた。今夏の県大会でエースとして活躍し、チームを2年連続の4強入りに導いた駿河総合高・森祐二朗投手(3年)が4日、創価大経営学部にスポーツ推薦で合格した。上のステージでも鍛錬を続け、大学日本一を目指していく。

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創価大への進学が決まった駿河総合高の森は、同校の望月俊治監督(55)への感謝も込めて抱負を語った。「監督にはこの3年間、のびのびと野球をやらせてもらい、成長することができた。大学では日本一が目標。結果を出して監督に恩返しをしたいです」。

元々、高校卒業後は野球をやめて就職するつもりでいた。だがコロナ禍の活動自粛期間中、進路について話し合った望月監督から「野球を続けてほしい」と言われ、考えを変えた。その後、創価大関係者の勧めで練習会に参加。「何人もプロ選手を輩出していて、環境やチームの雰囲気も良かった。ここなら投手として成長できるかな」と、進学を決意した。

意思が定まって迎えた今夏の県大会。熱海・金谷・佐久間との1回戦で4回11奪三振の快投を見せるなど、大会を通して実力を発揮した。現在は、さらなるレベルアップを目指してフォーム改造に着手。リリースポイントを本塁へ近づけ、球の勢いが増すように試行錯誤を重ねている。

高校の1年先輩であるオリックス・紅林弘太郎内野手(18)の活躍をテレビで見て「遠いところへ行っちゃったな、と。少しでも近づけるように大学で頑張りたいです」。先輩と肩を並べるため、大学4年間で研さんを積んでいく。【河合萌彦】

◆森祐二朗(もり・ゆうじろう)2003年(平15)2月2日、静岡市生まれ。小2から服織野球スポーツ少年団で野球を始めた。服織中を経て、駿河総合高では1年秋からメンバー入り。今夏の県大会は6試合に登板し、32回1/3で41奪三振の快投を見せた。右投げ左打ち。179センチ、74キロ。血液型AB。家族は両親と姉、兄、妹。