大阪桐蔭が、出場12度目のセンバツで初の初戦敗退を喫した。昨秋の近畿大会決勝の再戦となった智弁学園(奈良)戦で、先発したエース松浦慶斗(3年)が立ち上がり、制球に苦しみ、3四死球がからんで4失点。いきなり追いかける展開になった。

打線は前半5回まで相手エースの西村王雅(おうが=3年)に1安打無得点と封じられていたが、6回に反撃を開始。2死からの連打と敵失などで2点を返した。だがその裏、5回から救援した関戸康介(3年)が集中打を浴びるなどで、3失点。打線は後半の3イニングで6点を返すなど全国屈指の強豪校の底力を見せたが、記録に表れない守備のミスによる失点も響き、競り負けた。

監督就任後、春夏通じて初めて甲子園初戦で敗れた西谷浩一監督(51)は「7、8、9回に強いチームになろうと思ってやってきましたが、すべてにおいてまだまだでした」と振り返った。池田陵真主将(3年)は「甲子園で出るプレーが本当の実力だと思います」と唇をかんだ。18年に春夏甲子園連覇を果たし、同年秋は近畿8強入りしながらセンバツ切符は届かず。19年秋の近畿準優勝で20年のセンバツに選ばれながらも、新型コロナウイルス感染拡大でまさかの大会中止。昨夏の交流試合を除けば、甲子園大会出場は優勝した18年夏以来だった。王者にとっては長いブランクを、勝利で埋めることはできなかった。

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