今春センバツに21世紀枠で出場した具志川商(沖縄)が、投打にかみ合い1979年の創部以来初の九州大会優勝を果たした。

0-0の5回に集中打で先手を取った。攻撃前、喜舎場正太監督(33)が「しっかり踏み込んで仕掛けろ」と指示。1死二塁から8番・知名椋平内野手(3年)が内角直球に踏み込み、左翼線二塁打で先制するなど3連打で均衡を破った。勢いのまま、6回には先頭打者の3番・新川俊介外野手(3年)が左越えソロ本塁打を放って突き放した。

投げてはエース以外の3投手の継投で強打の相手を8安打1失点に封じた。準決勝ではセンバツ8強の福岡大大濠を7回コールドで撃破し波に乗っていた。喜舎場監督は夏へ「九州の初タイトルを取ったが沖縄で取ってこそ本物。優勝を経験した以上、この経験を生かしてレベルアップし沖縄のタイトル(今夏の沖縄大会優勝)をみんなで取りに行きたい」と意気込んだ。【菊川光一】