神戸弘陵が接戦を制し、春の県3位になった。

両校無得点の8回2死二塁。中田千尋内野手(3年)が中前適時打を放ち、決勝点を挙げた。中田は「初球で決めてやろうと。チャンスを1回、つぶしている。次こそは打とうと思っていました」と振り返った。先発の田中大夢投手(2年)は8回途中まで無失点の好投。「四死球が多かった。変化球を低めに投げても振ってくれなかった」と反省するが、殊勲の好投だった。

岡本博公監督(40)は「我慢の試合だった。(田中は)自分の良さをしっかり出せた。低めに丁寧に投げる子。四死球が多いなかでよく粘った」と評した。同校は春4回、夏1回の甲子園出場があり、99年にセンバツ出場して以降、甲子園から遠ざかる。中田が「今日勝てたことはでかい。チームとしてのテーマは日本一です」と話すように、22年ぶりの甲子園を目指す。