プロ注目の右腕、天理・達孝太投手(3年)が7回3安打1失点と好投し、チームを昨秋に続いて県決勝に導いた。

この日は投球のほとんどを直球が占め、その理由について「変化球は5球くらい。変化球の感覚が戻っていない。全然だめ。結果的に直球ばかりになってしまった」と明かした。この日の最速は142キロ。「(100点満点で)10点いくかいかないか。今日は5,6割の力で投球した」と話した。昨秋と同カードとなる15日の決勝・智弁学園戦については「投げることがあれば全部三振とりたい」と意気込む。中村良二監督(52)も「(達は)全然良くない。だがチームとしては接戦をものにできて収穫があった」と話した。

この日の投球に、視察した中日山本将道スカウトは「まだ良いときの7割くらいだが、彼らしい球ができ始めている」とまずまずの評価。阪神山本宣史スカウトは「腕も触れていたし、コントロールも安定していた」と語った。